海外短信ところかわれば! ~チェコ共和国~
チェコ共和国; 勢いを増す中央ヨーロッパの産業大国
[シェフラージャパン株式会社]
(HP寄稿通算回数)
 
1993年1月、チェコスロバキア共和国は、第2次世界大戦終結までのナチスドイツによる支配、プラハの春に代表する戦後ソ連の民主化弾圧の影響を色濃く残し、社会主義・民主主義の狭間に揺れた結果、チェコ、スロバキアの二国に分離しました。人口1070万人の、西にドイツ、北にポーランド、南にオーストリアと国境を接する中央ヨーロッパの小国は、世界遺産の街プラハを首都に、観光業のみならず欧州自動車産業においてもその存在感を強めています。
事実、Volks Wagenグループ傘下でチェコに本社を構えるSkodaは2025年に出荷台数100万台を突破し、2024年から約15%増の飛躍を見せ欧州の自動車産業に驚きを与えました。販売台数では欧州圏内で84万台に達しBMWを抜き、Volkswagen, TOYOTAに次ぐ第3位に躍り出ています。

一方、欧州諸国と比較して、控え目で礼儀正しいとされ、不愛想な印象さえ抱かれるチェコの国民性ですが、ビール消費量世界一ということもあり、お酒を介したコミュニケーションは今も重要とされ、ひとたびジョッキを交わせば仲間という点では、もしかすると日本人と似ているのかも知れません。同じくして、両国は製造業が経済活動の主軸となっています。
他方、大きく違うのはビールの種類の多さも無視できませんが、GDPの推移に目を奪われます。国の規模からGDP自体は日本が十数倍高い値であるものの、一人当たりのGDPでは2024年に両国は同水準に達し、今まさに逆転状態となりました。欧州サプライチェーンの要所としての存在感は数字でも西欧諸国に迫っていると言えます。

 
   
チェコ共和国   プラハ市街歴史地区   2024年Schaeffler Trutnov開所式 
 
欧州では、昨今の地政学的リスク、物価高騰や関税問題等に加え、また中国系自動車メーカーの市場参入も競争を激化させ、Volkswagenのドイツ国内工場閉鎖に現れるように、業界への不安定感に拍車をかけ、各国自工会や各自動車メーカーのかじ取りは難所を迎えています。結果として、度重なる方針変更がユーザーを惑わせる状況が生まれています。

弊社は2019年よりトヨタさんのご支援の下、TPS活動を強力に推進しています。今年TMEさんよりCost Management 賞を受賞したハンガリー工場を活動本拠とし、チェコTrutnov工場を含む各拠点への導入に取り組んでいます。当工場は旧Vitesco Technologiesの買収を機に2024年にSchaefflerに加わりましたが、定期的なワークショップ、トレーニングと理解度アンケートを経て、“継続は力なり“をスローガンにTPSの手の内化に邁進しています。
   
弊社工場とトヨタさんの関係者を迎えての改善ワークショップ   弊社マネジメントによるTPS視察


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