ごあいさつ
トヨタ自動車株式会社 取締役社長 渡辺 捷昭
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協豊会一元化10周年に寄せて

 協豊会一元化10周年、誠におめでとうございます。

 半世紀を越える歴史を有する協豊会の一元化は、初代会長の矢崎総業株式会社 矢崎裕彦会長、一元化準備委員長をお勤め頂いた第2代会長の株式会社小糸製作所 加藤順介取締役相談役をはじめ、多くの会役員の皆様、会員会社様のご関係者の並々ならぬご尽力によりお取り纏め頂き、1999年4月に、新生協豊会として力強くスタートされました。そして、今、10周年の佳節を刻み、更に未来へ向かって邁進しておられますこと、大変心強く感じております。

 さて、一元化の当時を振り返りますと、自動車産業を取り巻く環境は、グローバル化の進展に伴う大競争の時代を迎え、一層の総合力の強化が急務となっておりました。貴会では、弊社が進める世界最適調達への対応や、グローバルなパートナーシップの拡大でオープンな会活動が求められる中、それに呼応して、従来以上に、弊社と会員各社相互の課題認識の一層の共有化を図ることを目的に、3地区を一元化し、会の組織・活動・運営を見直し、刷新していただきました。以降、当初の狙いのとおり、部会や研究会など地区を越えての活動に取り組まれ、毎年多大な成果をあげて頂いておりますこと、深く感謝申し上げます。

 この10年で力強く前進された貴会の活動の軌跡を拝しますと、改めまして、皆様との太く、強い「絆」が如何に大切なものであるかを感じております。一元化以前も、幾多の苦難を、共に力を合わせて、乗り越え、前進してきた歴史でありました。今、私共は未曾有の経済危機に直面しておりますが、歴史は困難な時にこそチャンスがあると教えてくれています。

 このような時だからこそ、貴会とのパートナーシップをより一層強固なものにして、何事にも恐れず立ち向かい、必ずこの難局を乗り越えるよう、皆様と共にチャレンジして行きたいと思います。そして、常に原点に立ち返り、諸先輩方が築き上げた素晴らしい「絆」を大切に継承しながら、更に進化していくように、これまで以上に双方向コミュニケーションを取って参りたいと思います。私は、是非とも、将来に亘ってこの信頼関係が綿々と続いていくよう、心から期待しております。

 最後になりますが、貴会ならびに会員各社の今後の益々のご発展と、変わらぬご支援ご協力をお願い致しましてご挨拶とさせていただきます。