このたびの協豊会一元化10周年、誠にお目出度く心よりお祝い申し上げます。
東海協豊会副会長であった平成10年に、関東・東海・関西協豊会の一元化が計画され、私は準備委員長という責任ある大役を仰せつかりました。当時、三地区協豊会はそれぞれ地区の特徴を生かした会活動を行っておりましたが、時代の趨勢から「グローバルでオープンな活動」を狙っての一元化であり、三地区の特徴を生かしながらの新協豊会の誕生でした。ここに、協豊会一元化10周年を迎え感慨もひとしおであります。
平成14年に矢崎会長からバトンを受け、2代目の会長に就任いたしましたが、就任の挨拶で、「トヨタさんと我々サプライヤーとの関係は繊維でいうと縦糸の様なものであり、協豊会は横糸といえるのではないか、縦糸と横糸ががっちり噛み合ってこそ、丈夫で強い繊維ができる」と申し上げました。トヨタさんとのお取引を通じ、良きパートナーシップにより、縦方向、横方向の双方向コミュニケーションを更に強化していくためにも、協豊会の役割は誠に重要なものであると思います。
協豊会の諸活動を通して、トヨタグループの素晴らしい経営理念を学ばせて頂くと共に会員相互の研鑚による貴重な経験と、沢山の楽しい思い出を作らせて頂きましたことは、私の大きな財産でもあり、改めて御礼を申し上げます。
現状は、100年に一度と言われる世界同時不況下で、深刻な経済情勢が今後しばらく続くものと思われますが、トヨタ自動車様並びに会員各社はこれまでに諸先輩方が築かれたトヨタウェイのDNAをしっかり継承され、この難局を克服されることを心より祈念し、御祝いと御礼の言葉とさせて頂きます。