協豊会の一元化10周年に当たり、トヨタ自動車様をはじめ会員各社の皆様方に対して、長年のご支援ご協力を賜りましたことに、心より感謝を申し上げます。協豊会は1943年に設立され、その後関東・東海・関西の協豊会として個別に活動して参りました。1999年に3地区の協豊会が統合・一元化され、新生協豊会として活動をスタートして以降、昨20年度で満10年を経た訳でございます。
新協豊会初代の矢崎会長及び2代目の加藤会長におかれましては、各地区の歴史・特色を活かしながらも、新協豊会全体として整合性のある活動のための基礎を固められ、年間を通じて開催される主な行事、会議体、活動などの具体的な運用、進め方を構築されたものと伺っております。私の代では先輩方が築き上げられたしくみ、活動をベースとさせて頂いた上で、「現地・現物」を実践した形での経営者懇談会、テーマ研究活動では、会員各社のニーズや課題をより広く吸い上げたテーマの設定、研究活動の一層の活発化による会全体の底上げ、そして各地区の個性ある行事や活動の支援など、トヨタ自動車様のご指導を戴きながら、会員各社の皆様と共に会活動の一層の活性化に意を注いで参りました。
また、私が会長を拝命して3年になりますが、それ以前を含めまして、大半の期間はトヨタ自動車様の生産が急拡大する中であり、その中で会の様々な活動を通じて、安全、人材育成、品質、グローバル化への対応などに鋭意取組んで参りました。会員の相互交流と研鑽から得られた知識や経験は、それぞれの企業の強さや厚みとなり、筋肉質の企業体を造り上げる地力として蓄えられてきたものと思います。そのことが協豊会の活動が皆様に支持され、そして評価されている大きな理由のひとつと考えております。私自身にとりましても協豊会活動の有難さは、トヨタ自動車様トップの方々との交流と密な双方向コミュニケーションにより、すぐれた経営理念を、直接学ぶことができたことでございます。
昨今の経済状況は「世界大恐慌」とか「100年に一度の危機」と言われる世界同時不況に突入し、先行きがよく見通せない極めて厳しい状況に置かれていますが、「出口のないトンネルはない」との言葉があるように、必ず景気回復の時が来るものと確信しております。厳しい時こそ困難に立ち向かい、明るく元気に前を向いて、愚直に、地道に、徹底的に課題に挑戦し、将来への飛躍に備えて参りたいと思います。困難な環境下ではありますが、協豊会としての新たな節目を迎えましたのを機に、志を高く持ち新年度、そしてより輝かしい将来へ向けての活動を展開して参る所存でございます。今後ともトヨタ自動車様はじめ、会員の皆様方の変わらぬご指導、ご協力を心からお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。